猫とMacの日々
Tag : 半月

宇治山田駅より徒歩で約20分くらいのところに虎尾山という小さな里山があります。
私が小学生の頃は観光名所でも何でもなく雑木林と竹林が交じる山で雑草をかき分け笹薮で手足を傷つけながらかすかな獣道を確認しては一歩一歩確実に登らなくてはなりませんでした。
夏休みには夕方にスイカの皮を持って行き翌日の早朝に戻るとカブトムシがわんさか捕れた覚えがあります。
頂上には何だかわからない奇妙な塔がそびえ立っておりその塔の中ほどに風化して目が消えたニャロメらしき落書きがありました。
それで当時私たち悪ガキ連中は愛情を込めて「ニャロメの塔」と呼んだのです。
現在は橋本紡さんの小説「半分の月がのぼる空」の舞台として有名になりましたね。
私は2006年にアニメを見て感動し、作者が大の猫好きと聞くや原作小説をも読破してもう一度ニャロメの塔のある虎尾山に登りたいと思っていました。
2010年には映画化もされヒロイン里香に忽那汐里さん、医師夏目に大泉洋さんを配し中盤からのオリジナルストーリーとあっと驚く大どんでん返しに多くの「半月」ファンの度肝を抜きました。
あれはあれで映画単体として見ればちゃんとまとまっているのでヨシとしなければなりません…か…ね…?
なにはともあれアニメと映画によってファンを大きく増やしたのは確かで、それによりロケ地巡礼を兼ねてボランティアのみなさんが集まりニャロメの塔の周辺整備と存続に一役立ったのは間違いないことです。
それでもなかなか私の巡礼予定が立たずにいましたが先日やっとの思いで願いが叶いました。

現在虎尾山は宅地開発中で分譲が始まり少年時代と印象が全く違い驚きました。
NPO法人やボランティアのみなさんのご尽力により雑草も刈られ登山道も整備されています。
たしか途中に妖怪が絶対住んでいるかのような古いコンクリート製の公衆便所があったはずなんですが今となっては記憶の傍らに残るだけです。

丹精に舗装された随分急な車道を上ると真新しい公園に突き当たります。
その公園の奥のフェンスに唐突な扉があり、そこをくぐると竹林を削って新しく作られた登山道になります。

赤土が剥き出しのとんでもなく傾斜のきつい新登山道を5分くらい辛抱して登ると広場に出ます。

その広場から下を見下ろすと造成された新しい宅地が見えて少年時代とかなり違う風景に少し面食らいます。
しかしその向こうに見える近鉄の高架と街並みは昔の伊勢市市街とほぼ変わらない景色でした。

そして上を見上げると当時とそのままにあのニャロメの塔が長い石段の向こうにそびえ立っていました。

少年時代の思い出と「半分の月がのぼる空」の感動が折り重なって柄にも無くセンチメンタルな気分になってしまいました。(恥)
あ~……。(走馬灯の様にここには書けないいろいろな思い出が蘇ります……滝汗。)

2009年の台風18号で大崩壊した旧登山道の残骸も痛々しく残っておりましたが宅地開発が進むと共に環境整備されていきみんなが気軽に登れる名所になることを願わずにはいられません。
おわりに歴史の片隅で忘れ去られる存在であったニャロメの塔にスポットライトを当ててくださった橋本紡さんとその存続のためボランティアを買って出てくださった多くのみなさんに感謝申し上げます。
ニャロメの塔関連リンク
◯半分の月がのぼる空 原作者 橋本紡さんのオフシャルサイト
◯虎尾山再生を支援してくださるNPO法人 自利利他 ブログサイト
◯ニャロメの塔に行く簡単な道を紹介なさっているブログ































































































