猫とMacの日々
Tag : みーちゃん
数多くの野良猫ちゃんが猫好きのみなさんに見守られ自由奔放に暮らしています。
その王国に10年以上も君臨する1匹の猫がおりました。
名前は「みーちゃん」。

サビ柄の猫で見た目あまりにぱっとしないのですが
みーちゃんはベンチでランチを食べている人を見かけるとそぉ~っと近寄り、じぃ~っとつぶらな瞳で見つめてくるんです。
仕方なくおかずのサバや卵焼きをあげると「にゃんにゃ~」とお礼を言ってそれを咥えて去っていくのでした。
その場で食べないわけがありました。
みーちゃんはこの王国の女王様ですから世の男性猫にモテモテでして、毎年毎年赤ちゃんを産んでいるんです。
いただいたおかずは子供たちと一緒に食べるわけですね。だからいつもお腹の休まる時がありません。

平和な日が続いていたある日、変な噂が立ちました。
愛犬と散歩中の人をみーちゃんが襲うというのです。
そんなことがあるものか~と思っていた矢先、残念ながら事件は起きてしまいました。

すやすやベンチで寝ていたみーちゃんは突然目を見開いたと思うと「グォ~」と吠えながら愛犬と散歩中の人に向かっていきます。
その人の足元で大きくジャンプし肩に後ろ足でしがみついて頭をめちゃめちゃに掻きむしるのです。
なんとか数分後には引き離せましたがこれからのことを考えるとため息ばかりが出てしまいます。
王国にはいろいろな人が来ます。猫好きもいれば犬好きもいます。
実は犬を猫にけしかけて面白がる人も残念ながらいるんです。
そんな嫌なことが度重なってみーちゃんは犬連れの人を見かけると自己防衛から飼い主を襲うようになってしまったのでしょう。
私たち猫好き仲間は話しあってみーちゃんに避妊手術を施すことを決めました。
避妊すれば気が立つこともなく穏やかに暮らせるだろうし、これだけ毎年産んでいればもうそろそろ身体にも悪影響があるかもしれないからです。

手術当日の朝、キャリーバッグにみーちゃんを入れるつもりがなかなか入ってくれません。
全く知らない通りがかりの人まで総動員してやっと2時間後バッグの中に入ってくれました。
着いた先は名古屋市天白区にある「しっぽ動物病院」です。
広くて高い天井の待合室は気も心も落ち着かせてくれます。

この動物病院は飼い猫も野良猫も分け隔てなくしっかりとじっくりと診療してくれるんです。
手術料金はこの駄ブログの広告からMacを買ってくれたありがたい方がいましてその時の臨時収入を当てました。

次の日、術後病院前のベンチ上で元気な顔をのぞかせるみーちゃんです。
お医者様は「すぐ野に放しても大丈夫だよ」と言ってくださいましたが
王国に戻ってくると「傷口癒えるまで私が家で様子を見てあげるよ」という女性が現れました。
みーちゃん良かったねぇ。
***
その後、みーちゃんはもっと幸せになりました。
だって預かってくれたその女性の飼猫になったんですから♡

「にゃんにゃ~!」
