猫とMacの日々

猛暑の季節には目もくれないiMacの上は秋が深まるにつれ猫たちの取り合いの場に一変します。

天板がわずか1インチしか奥行きのない前型iMacでも猫たちは自由闊達に振る舞います。
(猫がこんなことをやってもしっかり踏ん張るiMacのスタンドはまるで魔法のようです。)
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ところが2012年10月24日に発表されたiMacの新型は上下左右エッジ部の厚みはわずか5ミリなんです!

私の購買欲を猛烈にプッシュする新型iMacですが猫たちがちょっと困りそうで気が気でなりません。
なぁ〜んて、新進気鋭の赤丸急上昇ブログの真似して書いてみました。(ΦωΦ)
スーパードライブとFireWire端子の全廃、SDスロットの背面配置とかいろいろ愚痴りたいこともあるのですが、私はこの先進技術に圧倒されてしまいます。

フルラミネーション工法によってガラスの曇りや結露と完全に決別したわけですね。
ガラスパネルと液晶が完全に密着しているからもちろん空間がないわけで物理的に曇りや結露が起こりえません。
猫が上がれないiMacは、絶対に曇ることのない iMacでありました。Appleさん恐れ入りました。
21.5インチは11月に、27インチは12月発売です。
アップル - デスクトップパソコン - iMac


あの日、午後3時ころだと思います。私は親父の治療のため主治医と相談すべく実家のお伊勢へ向かう近鉄特急の中でした。
突然iPhoneに友人からメールが入りました。
「とうとうジョブズ亡くなったって。」
また馬鹿な冗談を言いやがって、なんて思ったのですが気になってTwitterを覗くとタイムラインがジョブズの話題で埋め尽くされていました。
「あぁ、本当なんだ…」
だんだんと全身の力が抜けていくのがわかります。おもいっきり倒した座席に身体を預け、帽子を顔に被り目を閉じてご冥福を祈りました。

伊勢でドタバタと用を済ませ数日後、猫屋敷に帰るより先にアップルストア名古屋栄に駆けつけました。
店内より多くの人々がお店の前で彼の死を惜しんでいました。中には泣き顔を隠そうともしないおっちゃんとかしゃがんで手を合わせ長い間そのまま一心に拝む若い女性もいました。

小学2年生くらいと思われる少女はしっかりした声で「ジョブズさん、いつまでも見守っていててください」と語りかけ周囲の涙を誘いました。
彼を慈しむ方々がこんなにもいるんだと思うと目頭が熱くなります。そして私も何かご霊前にと思って伊勢で買ってきたリンゴをお供えしました。

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今年の6月に伊勢の図書館に立ち寄りましたらジョブズ氏の追悼コーナーができていました。あなたの街の図書館にもあるかもしれませんね。

そこで私と同じようにジョブズ本コーナーをじーっと見てる人がおりましたのでお声をかけてみると
「あんたもMacユーザーかいな。ワシもLC630から使ってるんや」
そのおっちゃんは伊勢でずっとデザイン関係の方で今はiMac27インチでお仕事されているそうです。
おっちゃんはMacとiPhoneについて語ります。
「シンプルでスマート、それなのにパソコンと意識せずみなつこうとる。それがMacやな。その道を外れたらMacは消えるかもな」
「iPhoneは説明書を読まずに使える世界最初の情報端末やったな。日本の会社やったら上部が企画潰すがな。そやろ?」
さらにジョブスについて伊勢弁で大いに語ります。
「ジョブズはすごい男やった。追い出された会社に戻ってきてOSを自分が作ったNeXTに変えてもうた」
「ガラクタと罵倒されたiPodがiTunesとの連携で他のMP3プレーヤーをガラクタにしてまい、ゲーム機能を付加したiPod touchが滑りだしたらそれに電話機能を乗っけてiPhoneで大爆発や。やっぱジョブスはすごいやろ。な?」
伊勢市の大田舎にこんな熱きAppleファンがいたなんて。私は嬉しくなってしまいました。
あっという間に時は過ぎ名古屋に帰る電車の時間になりまして最後に「ジョブズ亡き後Appleはどうなんでしょう?」とお聞きしました。
「そんなもん、クックの舵取り次第やな。クック船長に頑張ってもらわな。変な船長やったらみんな船降りるわ」
スティーブ・ジョブズ氏の一周忌にちなみ過去に私が体感した彼に関する思い出を綴ってきました。
天国で彼は最近発売されたiPhone5のMapsアプリの出来に顔を真赤にしているかなぁ?していないかなぁ?
改めて彼の安らかな休息を願っておしまいに私も叫びましょう。
「クック船長!頑張って!」と。
